熊本バンド144周年記念早天祈祷会が行われました
[2020/01/30]
1月30日(木)午前6時30分から、
花岡山山頂にある熊本バンド奉教之碑前にて、
熊本バンド144周年記念早天祈祷会が行われました。
(主催:熊本バンド144周年記念行事実行委員会)
熊本洋学校でジェーンス教師の感化によってキリスト教を受け入れた若者たちが
1876年(明治9年)1月30日に花岡山で行われた祈祷会で「奉教趣意書」に署名し、
キリスト教の教えを日本全国に宣布しようと誓約した「熊本バンド」。
日本におけるキリスト教プロテスタントの源流のひとつとなりました。
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早朝から、熊本YMCAをはじめ、教会、学校などから老若男女たくさんの方が集い
聖書の言葉を聴き、共に讃美し、奉教趣意書を聞き、当時の若者たちの想いに心を寄せました。
また、九州学院高校、熊本YMCA花陵会、ルーテル学院高校、九州ルーテル学院大学の
生徒、学生による聖書朗読および奉教趣意書の朗読や、
九州学院中学・高等学校、ルーテル学院中学・高等学校の生徒による合同讃美も行われました。
聖書朗読(ヨハネによる福音書10:1~16) 聖書朗読(出エジプト記15:22~25)
幡手 まゆ香さん(ルーテル学院高校) 橋本 可礼さん(九州ルーテル学院大学)
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ご準備くださいました実行委員会の皆さま、ありがとうございました。
神様の祝福のもと、今日も皆さまが恵み深い一日を過ごせますようにお祈りいたします。
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◎「熊本バンド」とは...
日本のキリスト教プロテスタント教会の歴史には、内村鑑三を中心とした札幌バンド、
植村正久を中心とした横浜バンドと熊本バンドの三源流があります。
熊本バンドとは同志社の宣教師が、熊本から来た青年たちを熊本のグループという意味で
呼び始めたことから用いられるようになりました。
この青年たちは1871年(明治4年)に設立された熊本洋学校で、
アメリカ退役軍人ジェーンス教師の感化によってキリスト教を受け入れた者たちです。
彼らはその思いを「奉教趣意書」という文章にまとめ、これに署名した35人と後に仲間に
加わった者で、その大部分の青年が創立直後の同志社に転校卒業し、同志社のみならず、
日本の近代市民社会形成の上で大きな貢献をしました。
「奉教趣旨書」は1876年(明治9年)1月30日、花岡山で行われた祈祷会で朗読して
署名されました。花岡山にある「奉教之碑」は同志社創立90周年記念に寄贈され、
1965年に建立されました。(花岡山「熊本バンド奉教の碑」解説より)